日英気候変動セミナー「気候変動:新たな展望?」の開催

 

 

 

 

 

日英気候変動セミナー「気候変動:新たな展望?」の開催

 

 

 

 

 

 

 

2009年1月23日



12月15日(月)、クライメート・ストラテジーズ(Climate Strategies)と在英国日本国大使館の共催により、セミナー「気候変動:新たな展望?」を開催いたしました。当日は英国政府関係者、エネルギー、金融、コンサルタント業界を始めとする多くの企業関係者、大学・研究機関関係者、外交団、NGO関係者等多数の参加をいただきました。

冒頭、来賓のエネルギー・気候変動省ラドック政務次官から、日英外交関係開設150周年への祝意とともに、気候変動分野での日英協力拡充への期待が表明されました。

第1セッションでは、主として気候変動の科学的側面に焦点を当てた発表が行われました。まずクライメート・ストラテジーズのグラブ教授より、2050年に向けて必要なCO2排出削減の道筋、G8の目標の意義等について発表が行われました。また、国立環境研究所・藤野主任研究員より、2006年から2008年までの2年間に日英両国の研究機関の協力により実施された「日英低炭素社会プロジェクト」の内容と成果の報告と、低炭素社会への転換の必要性について発表が行われました。

第2セッションでは、主として2009年12月にコペンハーゲンで開催されるCOP15に向けた外交的・政治的側面に焦点を当てた発表が行われました。外務省の杉山地球規模課題審議官より、ポーランドで開催されたポズナン会合の報告と共に、気候変動問題への取り組みを先延ばしすれば将来より厳しい対応を迫られること、ポスト京都の枠組には主要排出国の参加が不可欠であること、気候変動問題への対処のために日英が協力していくことの重要性について発表が行われました。次いで、在英フランス大使館シェバリエ参事官及び英エネルギー・気候変動省ダッガン氏より、COP14の期間中にEUが合意したエネルギー・気候変動パッケージの概要と意義、欧州排出権取引制度の今後等について報告がありました。さらに、米ジョージタウン大学のブリューワー教授より、米国のオバマ新政権誕生後の気候変動政策の見通しについて、政治情勢との関連性も紹介しつつ、具体的な報告がなされました。


プログラム


開会
来賓:           エネルギー・気候変動省 ジョアン・ラドック政務次官


第1セッション「長期目標:その意味するものは?」
司会:           クライメート・ストラテジーズ マイケル・グラブ教授
パネリスト:   クライメート・ストラテジーズ マイケル・グラブ教授
                      国立環境研究所 藤野 純一 主任研究員


第2セッション「コペンハーゲンへの道」
司会:           在英イタリア大使館 ジョバンニ・ブラウジ臨時代理大使
パネリスト:   外務省 杉山 晋輔 地球規模課題審議官
                     在英フランス大使館 べノア・シェバリエ参事官
                     エネルギー・気候変動省 ジル・ダッガン氏
                     米ジョージタウン大学 トーマス・ブリューワー教授


レセプション