長嶺安政駐英日本国大使からのメッセージ(2020年12月)

2020/12/30
英国在留邦人の皆様

新型コロナウイルス対応に明け暮れた2020年も間もなくその幕を下ろそうとしています。

皆様はクリスマスの時期をどのように過ごされましたでしょうか。変異種の出現も含めコロナウイルス感染がまた一段と広がっている中、ティア4の厳しい行動規制の下でも皆様が安全に過ごされておられることを願います。

さて、2021年1月1日は、EUから離脱した英国が、移行期間を終了し、自ら新しい道を進む第一歩となる日となります。EUとの将来関係協定の交渉は最後の最後までもつれ込みましたが、クリスマスイブの日に合意が発表されました。日本政府としては、これまでEU及び英国双方に対して、移行期限内の交渉の妥結を強く働きかけてきておりましたが、双方の努力により今回の妥結が成立し、日本を含む世界経済への大きな影響が回避されたことを歓迎しています。

日本政府は、英国のEU離脱後を見据えて、英国への適用がなくなる日EU・EPAに代わる貿易・投資の枠組みを確固たるものとし、日英間のビジネス継続性を確保し、日英経済関係の更なる発展の礎を作るために日英包括的経済連携協定(日英EPA)を2020年6月から交渉し、異例のスピードで合意を達成し、10月には署名にこぎつけました。この日英EPAが1月1日に発効します。

私たちは、英国で事業を展開する日系企業の皆様方の円滑な経済活動を確保すべく、日英EPAをしっかりと履行し、また、英EU将来関係協定の履行状況を注視していきながら、日系企業の皆様に対する情報提供を含め、引き続き適切な支援を行っていく所存です。

さて、このような時ではありますが、私は、来る1月4日をもって駐英日本国大使の任務を終え、日本に帰国することになりました。1年1か月という期間ではありましたが、この間に皆様から頂いたご協力、ご厚誼に心より御礼申し上げます。新型コロナウイルス感染の広がりの中での仕事にはなりましたが、日英関係が経済関係を含め協力の度合いを深めていることを確認して離任できますことは幸いです。当大使館は、次期大使の下で更に一層皆様との連絡、連携を強めていく所存ですので、どうぞよろしくお願い致します。

令和3年、2021年が皆様にとりより良い年となりますようお祈り申し上げます。
 
駐英日本国大使
長嶺安政