林肇駐英国日本国大使夫妻離任レセプションの開催

令和6年10月22日
         


          


        
10月22日、林肇駐英国日本国大使夫妻は、在英国日本国大使館において離任レセプションを開催いたしました。同レセプションには、ジェレミー・ハント前財務大臣(影の財務大臣)を始め、ジェームス・クレバリー元外務・開発大臣(影の内務大臣)、コーカー卿国防省閣外大臣、マクフォール卿上院議長、ヘンドリック英日議連会長を始めとする数多くの英国議会・政府関係者、アーデン卿元最高裁判所判事を始めとする司法関係者、当地外交団、パッテン卿元オックスフォード大学総長を始めとする学術関係者、文化・メディア関係者、当地で活動する企業・団体の関係者など、約140名の参加がありました。

冒頭、林大使は、4年弱にわたる駐英国日本国大使在勤期間の思い出として、新型コロナウイルスの蔓延とワクチン接種、故エリザベス2世女王陛下の崩御と国葬、天皇皇后両陛下の国賓御訪英に触れるとともに、英国における頻繁な首相や閣僚の交代について、ユーモアを交えて紹介しました。その上で、この間に林大使夫妻が多くの英国人や在留邦人の方々から受けた友情、協力、支援及び激励に対する心からの感謝を伝えました。林大使は、また、この間、日英間のパートナーシップがこれまでになく発展し、20世紀初頭の日英同盟以来の水準に達したとしばしば言われるようになったと述べ、日英同盟条約を締結したのが、同レセプションに出席したソールスベリー卿の高祖父であり、その前後に在英国日本国大使館を率いていたのが同じ姓の林大使であったことも紹介しました。

続いて、林大使の長年の友人であるハント前財務大臣から、ジョークを交えたやり取りをしつつ、林大使がこれまで果たした功績に数多く言及するとともに、英国と日本の友好関係が、政治・経済・文化を始めとした各分野における非常に緊密な結びつきの上に成り立っており、また、林大使自身が身をもって示しているように、日本人と英国人が同じ価値観を共有していることが、友好関係の一層の発展に寄与している旨述べました。

また、林大使在任中に外務・開発大臣を務めたクレバリー影の内務大臣は、林大使との別れを惜しむとともに、日本との出会いに関する個人的なエピソードを紹介しつつ、日本の歴史や文化、価値観に敬意を表し、日英は多くの共通点を有する国同士である旨言及しました。

さらに、英国政府を代表し乾杯挨拶を行ったコーカー卿国防省閣外大臣は、林大使の在任中、「強化された日英のグローバルな戦略的パートナーシップに関する広島アコード」の発表、日英部隊間協力円滑化協定(RAA)の署名・発効、日本・英国・イタリア三か国間の「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)政府間機関の設立に関する条約」の署名を始め、防衛・安全保障分野における日英間協力が前例のない水準に達した旨強調し、林大使の功績を讃えつつ、今後の更なる進展の期待を述べました。

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