英国安全対策情報(2023年1月~3月期)
令和5年4月19日
1. 日本人の一般犯罪被害状況(2023年1月~3月に当館で認知したもの)
被害総計 44件- 窃盗 32件
- 詐欺 7件
- 傷害・暴行 2件
- 強盗 1件
- その他 2件
上記事案の具体的内容は以下のとおりです。
窃盗
- 混雑した地下鉄(ピカデリーラインPiccadilly Line)にて、「下車するのを忘れた。通してくれ」と大声を出しながら強引に下車しようとした男がぶつかりながら通り過ぎていった。その男が下車後、鞄のファスナーが開けられ財布と旅券を盗まれていた(短期滞在者)。
- 旅券や現金などの貴重品を無施錠のスーツケースに入れてホテルの部屋に置いて外出した。部屋に戻ってきた時には、スーツケースの中から貴重品が盗まれていた(短期滞在者)。
- ロンドンからボーンマス(Bournemouth)に向かう電車内で寝ていたところ、旅券や貴重品が入った鞄を盗まれた(在英邦人)。
- トッテナムコートロード(Tottenham Court Road)の混雑した路上で、コートのポケットに入れていた携帯電話を盗まれた(在英邦人)。
- SNS(facebook)で住居を見つけ契約を交わし、前金1500ポンドをオンラインバンキングで送金したが、それ以降大家と連絡がとれなくなった(在英邦人)。
- 自身が契約している携帯電話会社の社員を名乗る人物より、「キャンペーン中なので少額で携帯電話のアップグレードができる」という電話があり、カード情報を含む個人情報を提供した。その後、希望したものと異なる携帯電話が届いたので、同携帯電話会社に連絡したところ、その携帯電話を送り返すよう指示されたので送り返した。それ以降、携帯電話が届かなかったため、同携帯電話会社を訪問して確認すると、そのようなキャンペーンは行っていないという回答があり、銀行カードを停止、実害はなかった(在英邦人)。
- 「咽頭がんで声を出せない英国在住の親族とメールでやりとりしていた。この度、同親族が入院していた先の医師から、『同親族が死亡した』という連絡が入ったが、大使館で死亡を承知しているか」という照会が当館に寄せられた。医師の通知内容には不自然な点が散見されることから詐欺の可能性が高いため、当館より、今後なんらかの金銭の請求が来た場合には、送金を行わないよう助言した(日本在住者)。
- サセックス(Sussex)州イーストボーン(Eastbourne)のビーチで、5人組の男に拳銃のようなもので脅され、財布や旅券などの貴重品を強奪された(短期滞在者)。
- ロンドン市内の自宅へ帰宅する途上、5人組の男から暴行を受け、転倒した際に顔を強打し骨折した。金品の被害はなし(在英邦人)。
2.テロ関連
(1)英国に対するテロの脅威度英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
2023年3月、北アイルランド関連テロ脅威レベル5段階中の上から3番目の「Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)」から、上から2番目の「Severe(深刻:テロ攻撃が発生する可能性が極めて高い)」へと一段階引き上げられた。
※なお、脅威レベルの設定が始まった2010年以降、2022年3月に初めて上から2番目(深刻)から3番目(相当)に引き下げられたところであるが、今般の情勢に鑑みて改めて2番目(深刻)に戻った形となっている。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。
3.英国 危険・スポット・広域情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_154.html#ad-image-0