英国安全対策情報(2023年7月~9月期)
令和5年10月26日
1、日本人の一般犯罪被害状況(2023年7月~9月に当館で認知したもの)
被害総計 63件
- 窃盗 46件(内旅券盗難件数 30件)
- 詐欺 14件
- 脅迫 2件
- その他 1件
窃盗
- グリーンパーク(Green Park)からピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)駅方向に歩いている際、違和感があったため肩掛け鞄を確認するとファスナーが半分開いていた。鞄の中を確認すると、旅券を入れた小さなポーチが抜き取られていた(短期渡航者)。
- ウインザー(Windsor) 城で写真撮影をしていたところ、「シャッターを押してあげる」と白人女性が声をかけてきた。その女性が立ち去った後、鞄に入れていた現金と旅券が抜き取られていることに気が付いた(短期渡航者)。
- フィンチェリー (Finchley ) の図書館で携帯電話(スマートフォン)をみている間に、隣の椅子に置いていた財布と旅券が入った鞄を盗まれた(在英邦人)。
詐欺
- 不動産紹介サイトで住居を探していたところ、『オックスフォードの住居が見つかった』というメールが届いたため、指示に従って旅券情報その他個人情報を送付。同紹介サイトによれば、同メールの送信者は同紹介サイトに登録されておらず、警察への通報を勧められた。金銭的な被害は受けていない(在英邦人)。
- インスタグラムで知り合った人に教えてもらい、4万ポンド相当の仮想通貨を購入した。その後、お金を引き出す際、引き出し手数料として約8,000ポンドを請求されたため、同額を支払ったが、その後に、仮想通貨の生涯利用料金として更に5,000ポンドの請求があり詐欺ではないかと気が付いた。当館より、詐欺不正相談窓口(Action Fraud)の連絡先を案内した(在英邦人)。
- 日本本社の社長を名乗る人物より英国支社に連絡が入り、本社への送金を依頼された。実在の人物の名前を使用しての依頼であり、本当の社長だと信じていたが、よくよく検討した結果、支社から本社への送金依頼という手続きを不審に感じ、送金前に本社に確認したところ、詐欺だと判明した(在英邦人)。
- 英国にある会社より遺産相続に係る話を持ち掛けられ、指示に従って10年にわたり合計約300万円を振り込んだ。いまだに相続できるはずの遺産(850万米ドル)が支払われないため、詐欺だと判明した。当館より、詐欺不正相談窓口(Action Fraud)の連絡先を案内した(日本在住者)。
- スーツケースを持ってヒースロー空港に向かおうとしていたところ、『ヒースロー空港直行の電車が出ているパディントン(Paddington)駅まで案内してあげる』と見知らぬ男性に声をかけられ、公園のようなところに連れていかれた。そこで、警官を名乗る男性が麻薬捜査をしているとして近寄り、財布の提示を求めてきたため、指示に従ったが、特に盗まれたものはなかった(短期渡航者)。
2.テロ関連
(1)英国に対するテロの脅威度英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目のSubstantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた北アイルランド関連におけるテロの脅威度は、引き続き5段階の上から2番目のSevere(深刻:テロ攻撃が発生する可能性が極めて高い)。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。