英国安全対策情報(2023年10月~12月期)
令和6年1月19日
1、日本人の一般犯罪被害状況(2023年10月~12月に当館で認知したもの)
被害総計 46件
- 窃盗 37件(内旅券盗難件数 24件)
- 詐欺 7件
- 脅迫 1件
- その他 1件
窃盗
- ヴィクトリア(Victoria)駅で地下鉄から降車した際、肩からかけていた鞄がなくなっていたことに気がついた。鞄はワンタッチでストラップの取り外しができるタイプだったため、混雑していた地下鉄内で身動きがとれないでいる隙に盗まれたものと思われる(短期渡航者)。
- パディントン(Paddington)周辺のホテルでチェックイン手続きを行っている際に、スーツケースの上に置いていた財布と旅券が入った鞄を盗まれた(短期渡航者)。
- ロンドン市内のファストフード店で、窓際の席にて貴重品を入れた鞄を隣の椅子の上に置いていたところ、外からガラス越しに男に話しかけられている間、別の人物に鞄を盗まれた(在英邦人)。
- ニューモルデン(New Molden)の路上に停めていた車の窓ガラスを割られ、後部座席に置いていたスーツケースや貴重品の入った鞄を盗まれた(短期渡航者)。
詐欺
- SNSで知り合った英国在住を語る男より、「出張先のメキシコで強盗被害にあって一文無しになった。怪我の治療費が支払えず困っている」「英国に帰国するための交通費が必要だ」との連絡を受け、合計100万円を送金した。その後、「送金先口座へアクセスを行うための認証コードの発行として120万円送金してもらいたい」という連絡を受け、詐欺被害に遭っていることに気が付いた(日本在住者)。
- オンライン掲示板(mixb)でみつけた住居について、大家(自称トルコ在住)と契約を交わし、デポジットと家賃を送金した(約70万円)。その後、大家から「トルコから鍵を送るのに関税が別途1200ポンドかかる」として関税分を請求されことから、詐欺だと気が付いた。なお、住居の内覧はオンラインのみで行った(在英邦人)。
- パソコンが突然動かなくなり、画面上に修理先として電話番号が表示されたため、右番号に架電した。その後、電話口で指示されるままに、銀行口座情報やペイパルのID、旅券情報を提供した。その後、詐欺だと気が付き、銀行やペイパルに連絡をとったところ、ペイパルは不正引き出しをされていたものの返金を受けることが出来た(在英邦人)。
2.テロ関連
(1)英国に対するテロの脅威度英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目のSubstantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた北アイルランド関連におけるテロの脅威度は、引き続き5段階の上から2番目のSevere(深刻:テロ攻撃が発生する可能性が極めて高い)。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。