英国安全対策情報(2024年1月~3月期)
令和6年4月16日
日本人の一般犯罪被害状況(2024年1月~3月に当館で認知したもの)
被害総計 65件
- 窃盗 52件 (内、旅券盗難件数 37件)
- 詐欺 9件
- 傷害・暴行 2件
- 強盗 1件
- 強姦 1件
上記事案の具体的内容は以下のとおりです。
窃盗
- チャイナタウン付近の駐車場に車を停めて食事に行き、車に戻ってくると、後部座席の窓が割られ、中に置いていた鞄を盗まれた(短期渡航者)。
- オックスフォードストリート(Oxford Street)の洋服店でコートを試着していた際、見知らぬ女性から「どっちがいいと思う?」話しかけられている間に、付近に置いていた鞄がなくなっていた(在英邦人)。
- エレファントアンドカースル(Elephant and Castle)駅付近の路上で携帯電話を使用していたところ、自転車で近寄ってきた人物に携帯電話をひったくられた(在英邦人)。
詐欺
- 控訴院民事部(Court of Appeal Civil Division)を名乗る人物より、「あなたの口座が乗っ取られ税金が未納状態になっているため、裁判手続きのため1,700ポンド支払う必要がある。支払いがない場合には逮捕される」との電話連絡を受けたため、同機関公式ウェブサイトを確認したところ、同機関の連絡先として掲載されている電話番号であったことから本物の請求と思った。架電者に対して、「学校の先生に相談したい」と伝えたところ、「今すぐに支払わないと逮捕される」と言われ、支払いの準備をしようとしたところで、突然電話が切れた。当館より、詐欺の可能性が高いので、支払いをせず詐欺相談窓口(Action Fraud)に相談するよう案内した(在英邦人)。
- 前イングランド銀行総裁を名乗る人物より、「あなたが75億円の遺産の相続人として選ばれた」という連絡が来た。遺産振り込みの手数料として合計2,000万円を請求されたため、指定口座に送金したが、いまだに遺産の振り込みがない(日本在住者)。
強盗
- メリルボーン(Marylebone)駅から自宅に向かって歩いている途上、背後から5人組の男性に囲まれ地面に押し倒され、携帯電話と腕時計を強奪され、顔面に擦り傷を負った。(在英邦人)
傷害・暴行(未遂)
- バタシーパワーステーション(Battersea Power Station)付近の自宅へ帰宅途中、前方から近寄ってきた2人組の男に突然壁に押しやられ、服をつかまれた。叫んだら 男らは逃げて行ったため、被害はなし(在英邦人)。
2.テロ関連
(1)英国に対するテロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目の
Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
2024年3月、北アイルランド関連テロ脅威レベルが5段階中の上から2番目の「Severe(深刻:テロ攻撃が発生する可能性が極めて高い)」から、上から3番目の「Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)」へ一段階引き下げられた。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。