英国安全対策情報(2024年4月~6月期)

令和6年7月23日

1.日本人の一般犯罪被害状況(2024年4月~6月に当館で認知したもの)


被害総計 55件
  • 窃盗       35件 (内、旅券盗難件数 18件)
  • 詐欺       15件
  • 強盗   1件
  • 脅迫     1件
  • その他    3件
上記事案の具体的内容は以下のとおりです。

窃盗

  • 靴屋にて靴を試着していた際、足元に置いていた鞄を盗まれた(短期渡航者)。
  • 外出中に、裏庭より窓ガラスを割られ自宅内に侵入された。部屋の中は荒らされたものの犯人が貴重品を発見出来ず被害はなし。犯人は4人組であることが防犯カメラで確認された(在英邦人)。
  • 多くの荷物を運ぶ必要があったため、自宅までタクシーを使用。到着の際、運転手が荷物を運ぶ手伝いをしてくれている隙に、別の車がタクシーに横付けし、後部座席に置いてあった宝石や貴重品の入った鞄を盗まれた(在英邦人)。

詐欺

  • 在英国日本国大使館の職員を名乗る人物から、「あなたがマネーロンダリングに関わっている疑いがあるため、警察に通報する。逮捕されたくなければ、裁判費用の支払いが必要になる」という連絡が来た。本件については、照会を受けた当館より、「大使館職員が、マネーロンダリングの疑いで面識のない人を警察に通報することはなく、また大使館が私的なトラブルに関与することはない」旨説明し、心当たりのない送金は行わないよう助言したため、被害を未然に防いだ(在英邦人)。
  • 英国在住の日本人女性と騙る人物より「末期がんで余命幾ばくもないので自身の遺産を日本の不幸な子どもたちのために使いたい」という依頼がきたため協力を約束。その後、トルコの銀行を経由して送金手続きをとったところ、トルコ政府から税金、IMF課金支払い等を称した様々な請求があり、合計4千万円以上を支払った。駐日トルコ大使館に照会したところ、詐欺だと判明した(日本在住者)。
  • インターネット掲示板(mixb)で見つけた住居を契約し、日本人大家にデポジット3か月分を送金するも、その後、大家と連絡がとれなくなった(在英邦人)。

強盗

  • 朝8時頃、セントポール駅付近のベンチに座ってスマートフォンを操作しているところに、アフリカ系男性が近寄ってきて、突然地面に倒され、スーツケースと鞄を強奪された。大声をあげて助けを求めたところ、犯人が一瞬怯んだ際に、スーツケースと鞄を奪い返して逃げた(短期渡航者)。

2.テロ関連


(1)英国に対するテロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
 
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた北アイルランド関連テロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
 
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。
 

3.英国 危険・スポット・広域情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_154.html#ad-image-0