英国安全対策情報(2024年7月~9月期)

令和6年10月30日

1.日本人の一般犯罪被害状況(2024年7月~9月に当館で認知したもの)


被害総計 55件
  • 窃盗        45件 (内、旅券盗難件数 31件)                                                
  • 詐欺          7件
  • 強盗    1件
  • 傷害    1件
  • その他   1件

上記事案の具体的内容は以下のとおりです。

窃盗

  • ナイツブリッジ(Knightsbridge)駅の改札口を出た後、立ち止まって地図を確認している間に背負っていたリュックサックからパスポートケースを盗まれた(短期渡航者)。
  • パディントン(Paddington)駅前でバスを待っている際、前に並んでいた女性が後ろに倒れこみ押しつぶされるような形になった。バス乗車後、鞄のファスナーが開いておりパスポートケースが盗まれていることに気がついた(短期渡航者)。
  • 18人の相部屋タイプのホステルで、就寝中に枕元に置いてあった鞄を盗まれた(短期渡航者)。
  • 財布の入ったジャケットを脱いでバスを待っていたところ、その後、財布がなくなっていることに気がついた。後で思い返すと、バス停で隣に座っていた人物がジャケットをさぐっているような仕草をしていた(在英邦人)。

詐欺

  • 日本で開催するイベントに俳優を招聘するため、英国の芸能事務所と契約を交わした。契約金として230万円を送金した後、同芸能事務所から「俳優が怪我をした」等連絡があり、その後連絡がとれなくなった(日本在住者)。
  • 英国の金融機関に預けている資金を日本の自身の口座に送金しようとしたところ、右金融機関より、世界銀行からの証明書が必要であると指示された。指示に従い、約6,000万円を支払い世界銀行発行とされる証明書を取得した。その後、右金融機関より、「法律の変更により、追加で6,000万円支払って新たな証明書を取得しないと送金できない」と言われたことから、詐欺だと気がついた。(日本在住者)。
  • インターネット掲示板(mixb)で見つけた住居を契約し、日本人大家にデポジット3か月分を送金したが、その後、大家と連絡がとれなくなった(在英邦人)。
  • ロンドンブリッジ(London Bridge)付近で自称ドイツ人観光客に道を尋ねられ対応しているところに、警官を名乗る男2人組が近寄ってきた。警官を名乗る男らが、自称ドイツ人観光客と自身に対し、財布の提示を求めてきたため、指示に従った。後刻、返還された財布を確認すると、現金(10万円・300ユーロ・200ポンド)が抜き取られていた(短期渡航者)。

傷害

  • タワーブリッジ(Tower Bridge)付近を散策中に、何者かが石を投げ頭に当たり出血する怪我を負った。(短期渡航者)。

2.テロ関連


(1)英国に対するテロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目のSubstantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。

(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目のSubstantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。

(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。


3.英国 危険・スポット・広域情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_154.html#ad-image-0