英国安全対策情報(2025年1月~3月期)

令和7年4月14日

1.日本人の一般犯罪被害状況(2025年1月~3月に当館で認知したもの)


被害総計  60件
 

・窃盗

 43件(内、旅券盗難件数 24件)
 

・詐欺(未遂を含む)

 16件 
 

・脅迫

 1件

上記事案の具体的内容は以下のとおりです。
 

窃盗

  • 金曜日午前11時頃、バッキンガム宮殿付近で、衛兵交代式の写真撮影をしている最中に、鞄のファスナーを開けられ、旅券が入ったポーチを盗まれた(短期渡航者)。
  • 土曜日午前5時頃、トッテナムコートロード(Tottenham Court Road)駅から地下鉄に乗車し、何駅か居眠りをしている間に、足元に置いていた鞄を盗まれた(在英邦人)。
  • 火曜日正午頃、オックスフォードストリート(Oxford Street)を歩きながらスマホで通話していたところ、後ろから近付いてきた電動自転車に乗った人物に、スマホをひったくられた(在英邦人)。
  • 大晦日の午後9時頃、ナイツブリッジ(Knightsbridge)地区の駐車場に停めていた車の窓ガラスを割られて、座席上の荷物を盗まれた(短期渡航者)。

詐欺

  • SNSで知り合い、現在、外科医としてイエメンに派遣されている日本人の友人より、「息子が英国留学中に負傷し治療が必要だが、イエメンからは医療費の送金ができないので、立て替えて支払いをお願いしたい」という依頼が来た(日本在住者)。
  • 日本の警察から、「特殊詐欺で逮捕した犯人が、あなたのクレジットカードを所持していた。犯人はあなたが共犯だと言っている。共犯でないことを証明するためには、あなたの口座から金融庁の指定口座に資金を送金する必要がある」という入電があり、指示に従って1千万円を送金した(在英邦人)。
  • 英国内務省(Home Office)職員を名乗る人物から電話があり、「あなたの英国ビザと電話番号が中国で不正に使われている」と伝えてきた。ちょうど、英国ビザの手続きを終えたばかりだったので、その連絡を本物だと信じてしまった。その後、中国の当局を名乗る人物から、「あなたの銀行口座が不正に使われているので、今後口座を監視する。ただし、保釈金を2千万円払えば逮捕はされない」という連絡があった。このタイミングで詐欺だと気が付いたため、支払いは行っていない(在英邦人)。
  • インターネット掲示板で見つけた住居の大家と契約を交わし、デポジット1,400ポンドを支払った。その後、契約書には記載のない金額の請求が来たため、住居契約を解除したい旨伝えたところ、大家と連絡がとれなくなった。
 

2.テロ関連

(1)英国に対するテロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、引き続き5段階の上から3番目の
Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
 
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた北アイルランドにおけるテロの脅威度は、 引き続き5段階の上から3番目の
Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
 
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。
 

3.英国 危険・スポット・広域情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_154.html#ad-image-0