英国安全対策情報(2025年4月~6月期)
令和7年7月25日
1.日本人の一般犯罪被害状況(2025年4月~6月に当館で認知したもの)
被害総計 51件
- 窃盗 44件(内、旅券盗難件数 30件)
- 詐欺 7件
窃盗
- 平日午後8時頃、ソーホー(SOHO)のレストランで食事をしていた際、気が付かない内に椅子の横に置いていた鞄が別の鞄にすり替えられていた(在英邦人)。
- 日曜午後10時頃、キングスクロス(Kings Cross)駅の切符販売機で交通ICカード(オイスターカード)のチャージ(Top Up)をしている最中、近寄ってきた数名のグループに気を取られているうちに、足元に置いていた鞄を盗まれた(短期渡航者)。
- 平日午後5時頃、パディントン(Paddington)駅のタクシー乗り場で、タクシーに乗り込もうとしたところ、後ろから一緒にタクシーに乗るような動きをした女性に突き飛ばされ、所持していた鞄の中から旅券の入ったポーチを盗まれた(在英邦人)。
詐欺
- SNS(facebook)でフォローしている実在の実業家のつながりで知り合った人物から持ちかけられた投資話に対し、50万円を振り込んだが、送金後、詐欺だと気が付いた。振り込みは、銀行側で止められたため実害はなかった(在英邦人)。
- 中国の警察を名乗る人物から、逮捕すると脅され、指示に従って旅券のコピーを送付した(在英邦人)。
- SNS(facebook)上で募集中の仕事に応募したところ、デポジットを請求され支払った。その後、先方と連絡がとれなくなった(在英邦人)。
- 英国に短期出張中の邦人の婚約者から、「自分の婚約者が出張先の英国で旅券及び財布の盗難被害にあった。婚約者から、指定の銀行の担当者に連絡し、口座を開設の上、現金を代理受領して欲しいと依頼されている。」との相談が寄せられた。当館より、詐欺の可能性もあるので、口座の開設や送金などは行わず、英国で盗難被害にあったという婚約者に対し、大使館へ連絡・相談するよう伝えるよう依頼した(日本在住者)。
- 「英国のロイズ銀行から三菱UFJ銀行宛ての送金を依頼したところ、担当弁護士より『マネーロンダリング防止証明書の有効期限が切れているため送金ができない。再発行のため4,200ポンドが必要』という連絡が来た。」との相談が寄せられた。当館から、通常の場合、一般の銀行間送金においてそのような証明が求められることはない旨を説明し、送金を行わずに、送金元の銀行に確認するよう助言した(日本在住者)。
2.テロ関連
(1)英国に対するテロの脅威度英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度 は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた北アイルランド内におけるテロの脅威度 は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。