英国安全対策情報(2025年7月~9月期)

令和7年11月25日

1. 日本人の一般犯罪被害状況(2025年7月~9月に当館で認知したもの)

被害総計  64件
  • 窃盗   46件 (内、旅券盗難件数 39件)
  • 詐欺   12件
  • 暴行     1件
  • 強姦     1件
  • 脅迫     1件
  • その他    3件
上記事案の具体的内容は以下のとおりです。

窃盗

  • 日曜日午前11時頃、アビーロード(Abbey Road)で写真を撮影中、道路の端に置いていたパスポートの入った鞄を盗まれた(短期渡航者)。
  • 土曜日午前10時頃、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)付近のカフェで、椅子にパスポートの入った鞄をかけて食事をしていた。テーブルに見知らぬ2人組がやってきて「隣の席に座ってよいか」と尋ねてきたため、「いいですよ」と答え、しばらく会話をしたが、2人組は席に座らず立ち去った(会話の最中に、2人組に軽く体をぶつけられた)。その後、その鞄が盗まれていることに気が付いた(短期渡航者)。
  • 平日午後3時頃、ロンドン市内のパブに入り、パスポートの入った鞄を椅子に置いて上着を脱いだところ、後ろから入ってきた男にその鞄を盗まれた(在英邦人)。

詐欺

  • 京都府警を名乗る人物より「マネーロンダリングに加担している疑いがある。早急に対応しないと資産をすべて差し押さえる」という電話がかかってきたため、指示にしたがい、200万円を指定された日本の銀行口座に送金した(在英邦人)。
  • SNS(X)で知り合った人物より仮想通貨の投資を勧められ、8,000ポンドを支払ったところ、その後、連絡が取れなくなった(在英邦人)。
  •  グリーンパーク(Green Park)付近を歩いていた際、10代と思われる白人の子どもから『カードが使えなくなり、今日の宿泊代が支払えない』と声をかけられ、4万円相当のオンライン送金を受ける代わりに、同額の現金を渡すことになった。子どもからオンライン上で送金が済んだことを示すスマホの画面を見せられた後に現金を手渡したが、実際の送金は確認できず、また、その子どもとも連絡がつかなくなった(短期渡航者)。
  • 「SNSで知り合った友人(面識なし)から、『旅行先の英国で財布と旅券を盗まれた。旅券発行手数料として30万円をゆうちょ銀行に振り込んでもらいたい』という連絡が入った」との相談が大使館に寄せられたため、詐欺の可能性があるので送金は行わず、その友人には大使館に直接連絡の上、旅券の発給方法について相談するようアドバイスした(日本在住者)。

暴行

  •  平日午後9時頃、ロンドン東部の公園(Manor Park)を散歩していたところ、黒人2人組にスマホをひったくられた。犯人を追いかけてスマホを返すよう訴えたところ、暴行を加えられ負傷し、救急車で病院に搬送された(在英邦人)。
 

2.テロ関連

(1)英国に対するテロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度 は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
 
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
英国政府が定めた北アイルランド内におけるテロの脅威度 は、 引き続き5段階の上から3番目の Substantial(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)。
 
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。
 

3.英国 危険・スポット・広域情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_154.html#ad-image-0