セミナー『日本とイギリスにおける産学連携の発展』の開催

 

 

2007年3月

 

 

2月28日、当館において、東京農工大学と英国・ブライトン大学共催によるセミナー『日本とイギリスにおける産学連携の発展』を開催しました。今回の開催は、2007年1月両国首脳会談の共同声明において合意された「科学・技術・イノベーション分野における協力」を促進する取り組みの一環として実現したものです。

 

本セミナーでは、両国間の国際産学連携の促進を図ることを目的とし、高等教育とビジネスの相互作用(産学連携)について、両国における状況を考察するとともに、両国企業、政府、財団からの参加者に対し、東京農工大学とブライトン大学における産学連携および新技術の開発の実例を紹介しました。参加者として、イングランド高等教育助成会議(HEFCE)、科学イノベーション庁(OSI)、王立協会(The Royal Society)、日本学術振興会(JSPS)、日本貿易振興機構(JETRO)など日英の政府・公的機関、日英の民間企業などから約60名が出席しました。また、セミナー後のレセプションでは、参加者同士が、和やかに歓談しつつ産学連携に欠かせないネットワークの拡大に努められていました

 

 

小畑東京農工大学学長
小畑東京農工大学学長
 

クランプトン・ブライトン大学Vice-Chancellor (左)とモンクPro-Vice-Chancellor
クランプトン・ブライトン大学Vice-Chancellor (左)とモンクPro-Vice-Chancellor

 

 

両校の交流は、日英両国の政府間合意に基づく「日英高等教育に関する協力プログラム」の一環として行われた2005年1月のスタディ・ビジット参加を機にスタートし、2006年1月、大学間学術交流協定が締結されました。さらに、2006年11月、両校の地域・産業界との連携における国際戦略が一致したことから、国際産学連携協定が締結されました。

 

両校の国際産学連携協定の特色の1つは、双方大学が、相手大学や相手大学が関係する中小企業の事業展開及び研究アイディアの発展を、自国において支援するというものです。両大学間の連携は、大陸をまたがる巨大な海外市場において、それぞれが関係する中小企業が成長するのを支援するというものであり、新技術の市場進出への道筋を提供するとともに、新産業創出における大学-産業間のインタフェースのさらなる開発に通じるという他に類を見ないユニークなものです。(プログラム

 

 

小畑東京農工大学学長
 

レセプション風景
レセプション