「Knowing Me, Knowing you? 」表彰式とレセプション
塩見奈々氏、サイモン・フレイザー氏を迎えて



2009年07月13日

 

 

7月13日、「Knowing Me, Knowing you?」出展作品コンテストの表彰式とレセプションが日本大使館で開催されました。6月10日から7月22日の間大使館で開催されている「Knowing Me, Knowing you?」では、日本と英国との関係を表現した日本協会会員自身の手による作品が展示されています。また、この展示は、日英両国間の友好関係150周年を祝うジャパン・UK150のイベントの一つでもあります。

表彰式に先立つ講演で、版画家の塩見奈々氏と宝飾デザイナーのサイモン・フレイザー氏が、それぞれの芸術活動を通じて見出した日本、英国それぞれとの関係について披露しました。

塩見氏は、今や有数の版画家であり、その作品は王立芸術院の夏期展示の常連となっています。塩見氏は、王立美術大学院で学ぶために1989年に渡英した後、自らの日本人としてのルーツをより強く意識するようになったとして、自身の版画作品に日本の象徴を描きこむという現在の手法は、英国に来なければ決して使わなかったであろうと語りました。

フレイザー氏は、宝飾デザイナー、デザイン・コンサルタント、キュレーターであると共に、中央聖マーチン芸術・デザイン大学院の修士コースを指導しています。日本の学生やデザイナーとも多数の仕事があり、2001年には英国の工芸評議会で開催された「現代日本宝飾展」を監修しました。フレイザー氏は自身の日本との関係について、「モノ」を通じて日本への理解が決定付けられたと述べました。

表彰会では、まず写真作品「ノスタルジア・港」を出展した小川梓氏の日本協会会員投票賞受賞が発表されました。写真作品「キルトと着物の結婚」を出展したショーン・ガーナー氏は、塩見奈々氏がこの展示のために寄贈して下さった自作の版画を受賞しました。一等賞を受賞したのは、ストーンヘンジでの舞踏家を撮影した作品「山海塾」を出展した加藤節雄氏でした。加藤氏へは、ヴァージン・アトランティック社から日本往復航空券が手交されました。

日本広報文化センターの岡庭所長は、明2010年の美術コンテストに向け日本協会会員の皆さんが準備を始めるよう呼びかけました。





   
(右から)岡庭所長、加藤節雄氏、ジョン・ハーディング氏(ヴァージン・アトランティック社)
サイモン・フレイザー氏(中央)、塩見奈々氏(右)
Top