CBI気候変動タスクフォース報告書」に関するセミナーの開催

 

 

 

 

2008年3月18日

 

 

 

3月10日(月)、当館は在英日本商工会議所との共催により、マイケル・ロバーツ英国産業連盟(CBI)ビジネス環境部長をお招きし、在英日本商工会議所メンバーを中心とした金融サービス、商社、エネルギー、メーカー、メディア等の在英日本企業関係者のご出席の下、昨年11月に同連盟が公表した「CBI気候変動タスクフォース報告書(注)」に関するセミナーを開催しました。本セミナーは、気候変動に対する英国企業の対応方針や具体的な対応策について当地の日本企業関係者にご理解頂き、ビジネス活動にご活用頂くことを目的に開催したものです。

冒頭、ロバーツ部長から英経済界の気候変動問題をビジネス機会として捉える見方、産業競争力に対する懸念、政府への政策提案等について興味深いお話を頂き、出席者との間で活発な質疑応答が行われました。なお、席上説明のあった本報告書の概要は次の通りです。

1.英の長期目標実現には、政府、ビジネス、消費者の3つの独立したキープレーヤーの動きが鍵を握る。

2.2020年の英政府目標(26~32%削減)の達成は実現困難な見通し。しかし、2030年以降は、低炭素エネルギー源へのシフトが生じ、目標達成の軌道に戻るであろう。

3.持続可能な解決のためには技術が果たす役割は大きい。特に原子力発電の立替と炭素隔離貯留技術(CCS)は必要。2030年までに新たに12機は必要とのスタンス。

4.消費者が低炭素を選択するような仕組みを作ることが極めて重要。

5.市場メカニズム(炭素に価格をつけること)は重要な政策。他方、それだけでは十分でない。税制等を含めた広範なインセンティブが必要であり、商用化前の新技術・解決策に投資する研究開発プログラムに注力すべき。

6.国際競争に曝される鉄鋼、セメント、化学等の企業については、排出権取引におい
て排出枠を100%認める等、特別な配慮がなされる必要あり。

 

(注:気候変動問題に対する英国ビジネス界の対応を協議するため、昨年1月にブリティッシュ・テレコム会長をヘッドとするCBIタスクフォースが設立。本報告書は、同タスクフォースにおいて約1年の検討を経てとりまとめられたもの。この作業には、通信、石油、エネルギー、鉄鋼、金融、自動車、航空、小売、製造等、18の英国有力企業首脳が参画した。)


プレゼンテーションを行なうロバーツ部長

 



ロバーツ部長講演資料
(英文)

 

 

 

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