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平野丸の悲劇とウェールズの善意の人々

平野丸(日本郵船)は、三菱の長崎造船所で建造され、1908年に日本とロンドンを結ぶ欧州定期航路に就航しました。1914年に第一次大戦が勃発し、日本が連合国陣営で参戦すると、日本の商船もドイツ帝国海軍の潜水艦(Uボート)による攻撃対象となりました。1918年10月4日、英国リバプールから横浜に向かっていた平野丸は、英国のウェールズ沖で、ドイツの潜水艦(Uボート)に撃沈され沈没しました。乗客と乗組員計240人のうち210人が死亡しました。大戦終結のわずか1カ月前のことでした。

ウェールズの沿岸に流れ着いた多くの遺体は、地元の住民により引き上げられ、小さな教会の裏手に手厚く葬られました。当時木の墓標が建てられましたが、長い年月が経つ中で失われてしまいました。沈没から100年後、ウェールズの善意の人々は過去を忘れず、遠い日本の犠牲者を弔おうと立ち上がり、新たな慰霊碑を建立しました。

本ウェビナーでは、島崎淳氏が平野丸の悲劇と乗客らの群像、第一次世界大戦と日本のかかわり、ウェールズ住民の善意ある行動など、両国での調査や取材を通して見えてきたことについて語ります。

  • 日時:2025年2月27日(木) 日本時間 21:00(英国時間 正午)
  • 会場:オンライン(Zoom)
  • 対象:一般
  • 言語:日本語

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