Imge:日本の桜を救ったイギリス人

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日本の桜を救ったイギリス人 (Webinar in Japanese)

日本の桜を救ったイギリス人
This event will start at 9pm JST

Organised by the Daiwa Anglo-Japanese Foundation

英国人園芸家のコリングウッド・イングラム(1880-1981)は20世紀初めに日本の桜の虜になり、明治・大正・昭和期に3度訪日して桜の穂木を持ち帰り、ケント州の自庭に植えて素晴らしい「桜園」を創りました。最盛期には130種類近くが植樹され、イングラムはそれらを英国や欧米社会に紹介し、広めました。

イングラムにとって一番大切だったのは桜の「多様性」です。ところが日本では当時、伝統の桜が忘れられて多数の品種が絶滅の危機に瀕していました。明治以来の近代化政策によって、人々は多品種を生んだ桜文化を忘れてしまったのです。日本で絶滅した「太白」桜は、イングラムが1932年、日本に里帰りさせ、イングラムは多様な桜を大事にするよう、日本人に警告を発します。しかし、その後日本はクローンの「染井吉野」に席巻され、まっしぐらに軍国主義の道を歩みます。

トークでは、イングラムの業績と日英で桜がたどった足跡を語ります。

日時:3月26日 日本時間の夜9時から (英国時間の12時から)
会場:オンライン(Zoom)
対象:大学生/一般/教職員など
言語:日本語
定員:50名(先着順)

お申し込み方法:

件名を「3月26日セミナーお申し込み」とお書き入れの上、下記の①~④をメールアドレス(alice.vicentin@dajf.org.uk)までお送りください。当日使用するZoomのURLを事前にお送りします。

①お名前(ふりがな)②連絡先メール ③大学・団体名 ④質問やコメント

In response to the coronavirus pandemic, this new programme is designed mainly for university students in Japan, and the webinar will be delivered in Japanese. If you would like to attend, please e-mail Alice Vicentin (alice.vicentin@dajf.org.uk). Spaces are limited.

Date: Friday 26 March 2021

Japan Time: 9:00pm-10:15pm (GMT+9)
UK Time: 12:00pm-1:15pm (GMT)


About the contributors

阿部菜穂子(あべなおこ)
元毎日新聞政治部記者。2001年から英国在住。ジャーナリスト・ノンフィクションライターとして日本語と英語の両方で執筆活動を続けている。2016年、20世紀に日本の桜を英国に紹介した英国人園芸家、コリングウッド・イングラムの生涯を追う「チェリー・イングラム――日本の桜を救った英国人」(岩波書店)で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。その後、「チェリー・イングラム」日本語版を全面的に英語で書き直し、2019年春、英国、米国、オーストラリア等英語圏で’Cherry’ Ingram—The Englishman Who Saved Japan’s Blossoms をペンギン社から出版。同書は英国の権威あるBBCラジオ4の‘Book of the week’ に選ばれて1週間、ラジオで朗読されたほか、英米の主要各紙誌で高く評価された。また、サンデー・タイムズ紙などで2019年の‘Best books of the year’に選ばれた。同書はこれまでにドイツ語、イタリア語、オランダ語、ポーランド語、スペイン語に翻訳され、2022年には中国語版が出る予定。

※阿部菜穂子のHP: www.naokoabe.com

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