英国安全対策情報(2021年10月~12月期)
令和4年1月20日
1. 一般犯罪における日本人の被害状況(2021年10月~12月に当館で認知したもの)
被害総計 38件
上記事案の具体的内容は以下のとおりです。
(1)窃盗
(2)詐欺
(3)傷害
(4)強盗
(5)恐喝
(6)その他
- 窃盗 19件
- 詐欺 14件
- 傷害・暴行 1件
- 強盗 1件
- 恐喝 1件
- その他 2件
上記事案の具体的内容は以下のとおりです。
(1)窃盗
- ヒルトンハイドパークホテルのフロントに預けておいた荷物を盗まれた。ホテル内の防犯カメラによると、犯人がフロント脇の荷物置き場に侵入している様子が撮影されていたとのこと。
- フィンチェリーを歩行中に背中のリュックサックから財布を抜き取られた。
- ロンドン市内(モーゲート駅付近)のレストランでテーブル下に置いていたカバンを置き引きされた。
- ダービーで夜間に職場のドアを蹴破って空き巣が入り、ヘッドセット等の小物が盗まれた。金銭や情報等の盗難被害はなかったとのこと。
(2)詐欺
- インスタグラムで知り合った自称英国人より、「トルコに出張しているが、銀行カードを紛失した。ロンドンに戻らないとカードの再発行手続きができないため行動資金がない」として送金を依頼されたため、約50万円を送金した。その後、トルコ政府から送金に対する関税手続きの請求が来て、合計約200万円を送金した。
- インターネットで見つけた住居の契約を交わし、大家に800ポンドを振り込んだ。契約を急いでいたため、契約前の内見はビデオ通話で行った。引っ越し当日現地に出向いたところ、契約したはずの住居が存在しておらず、また、大家とは連絡がとれなくなった。
- 当地日系企業より、日本の本社社長を騙る人物より、「英国における企業買収が極秘で進んでいるので、資金の振り込みを行うように」という指示が入った。携帯電話のディスプレイに出た番号は本社の電話番号であり、担当者の人定事項や役職など公表されていない内容が含まれる電話であったため、最初は信用していたが、切電後、念のため本社に確認したところ、企業買収の事実はなく詐欺だと判明した。
- 犯罪取締中央当局を名乗る人物から電話があり、「移民税の未払いで逮捕令状が出ている」といわれ、合計2000ポンドを支払った。
(3)傷害
- 土曜日の夜にロンドン中心部を歩いているときに、複数の人から瓶で頭部を殴られる等の暴行を受け負傷した。
(4)強盗
- 通勤電車の中で20~30代の男(フードを被りマスク着用)に、使用していたイヤフォンを強奪された。犯人はベルトの内側にナイフを装備していた。
(5)恐喝
- 2人組の男に「薬物を購入しないか」としつこく声をかけられたため、20ポンドくらいを払って追い払おうとしたところ、車中に連れ込まれそのままATMの前に連れていかれてお金を引き出すよう強要された。その後、知らない間にカードが盗まれ、合計2500ポンドが不正に引き出されていた。
(6)その他
- 自宅外壁に出ているガスパイプが破壊され、そのそばに火をつけられた。すぐに火を消し止めたため、大事には至らなかった。警察によると近隣で5軒の家が同様の被害にあったということで放火殺人未遂で捜査中とのこと。
2.テロ関連
(1)英国に対するテロの脅威度
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 2021年11月15日に5段階の上から3番目のSUBSTANTIAL(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)から、上から2番目のSEVERE(深刻:テロが発生する可能性が高い)へと一段階引き上げられました。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
北アイルランドにおける北アイルランド関連テロの脅威度は、5段階の上から2番目の「SEVERE(深刻)」となっています。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件は発生していません。
英国政府が定めた英国内におけるテロの脅威度は、 2021年11月15日に5段階の上から3番目のSUBSTANTIAL(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)から、上から2番目のSEVERE(深刻:テロが発生する可能性が高い)へと一段階引き上げられました。
(2)北アイルランド関連テロの脅威度
北アイルランドにおける北アイルランド関連テロの脅威度は、5段階の上から2番目の「SEVERE(深刻)」となっています。
(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件は発生していません。