英国安全対策情報(2026年4月~6月期)
令和8年8月6日
●2026年4~6月の間、当館に最も多く寄せられた日本人の犯罪被害は、スリ・置き引きによる貴重品及びパスポートの窃盗被害です。これらの窃盗被害は、混雑した観光スポット、パプ、レストラン、混雑した場所での買い物中や混雑した地下鉄やバスの車内において昼夜を問わず発生しています。
●路上でのひったくりによるスマートフォンの窃盗被害も引き続き、多発しています。詐欺被害や暴行被害も報告されています。
●当地における最近の犯罪発生状況、過去の被害事例、ちょっとした注意点と対策を知っておくことで、ご自身の防犯意識を高め、これから発生するかもしれない犯罪を予測し被害防止に役立てることができます。以下を参考としていただき、安全で楽しい英国滞在を送るためにお役立てください。
出典:Overview of main crime types, number of incidents and offences, year ending December 2025, Office for National Statistics
出典:令和7年1~12月犯罪統計【確定値】、政府統計の統計窓口(e-Stat)
ロンドンは英国内で最も犯罪が多い都市です。バッキンガム宮殿、国会議事堂や主要駅の一つであるパディントン駅等のあるウェストミンスター地区、大英博物館やカムデンマーケット、またユーロスターの発着するセント・パンクラス駅のあるカムデン地区、バラーマーケットのあるサザーク地区、タワーオブロンドンやタワーブリッジ等のあるタワーハムレット地区、ハロッズやノッティングヒルのあるケンジントン&チェルシー地区などは、窃盗、強盗、傷害・暴行被害が多く報告されています。
●路上でのひったくりによるスマートフォンの窃盗被害も引き続き、多発しています。詐欺被害や暴行被害も報告されています。
●当地における最近の犯罪発生状況、過去の被害事例、ちょっとした注意点と対策を知っておくことで、ご自身の防犯意識を高め、これから発生するかもしれない犯罪を予測し被害防止に役立てることができます。以下を参考としていただき、安全で楽しい英国滞在を送るためにお役立てください。
1 犯罪件数(2025年1月~12月)
2025年1月~12月の期間のイングランド及びウェールズで発生した主な犯罪は約960万件、同期間の日本全国の犯罪総数(刑法犯総数)は約77万件でした。日英で統計の取り方や人口などは異なりますが、単純に件数だけを比較するとイングランド及びウェールズの犯罪件数は、日本の12倍程度に相当します。主な犯罪の件数
■イングランド及びウェールズ
| 罪種 | 件数 |
| Fraud(詐欺) | 4,420,000 |
| Theft(窃盗) | 2,609,000 |
| Violence with or without injury(暴行・傷害・脅迫・恐喝等) | 1,111,000 |
| Criminal Damage(器物損壊) | 616,000 |
| Robbery(強盗) | 84,666 |
| Knife or sharp instruments (ナイフまたは先が尖ったものを使用した犯罪) ※殺人未遂、強盗、暴行、脅迫、レイプ等 |
49,151 |
| Homicide(殺人) | 503 |
■日本
| 罪種 | 件数 |
| 詐欺 | 72,532 |
| 窃盗 | 513,931 |
| 暴行、傷害、脅迫、恐喝 | 61,797 |
| 強盗 | 1,428 |
| 殺人、傷害致死 | 1,029 |
ロンドンは英国内で最も犯罪が多い都市です。バッキンガム宮殿、国会議事堂や主要駅の一つであるパディントン駅等のあるウェストミンスター地区、大英博物館やカムデンマーケット、またユーロスターの発着するセント・パンクラス駅のあるカムデン地区、バラーマーケットのあるサザーク地区、タワーオブロンドンやタワーブリッジ等のあるタワーハムレット地区、ハロッズやノッティングヒルのあるケンジントン&チェルシー地区などは、窃盗、強盗、傷害・暴行被害が多く報告されています。
2 日本人の犯罪被害(当館で認知したもの)(2026年4月~6月)
件数
| 被害総計 | 47件 |
| 窃盗 | 38件(うちパスポート盗難31件) |
| 詐欺 | 7 件 |
| 暴行 | 2 件 |
被害の概要
(1) 窃盗被害(ア)パディントン(Paddington)駅付近の路上で、背後から何かを投げられ衣服が汚れた直後、男が近寄り汚れを取るのを手伝ってくれたが、その男が立ち去った後、スーツケースの上に置いていたバッグがないことに気が付いた。
【注意点・対策など】
服に付けられるのは、ペンキ、ケチャップ、マスタード、アイスクリームなど色々あります。見知らぬ人物が近寄ってきた場合にも、貴重品から目や手を離さないようにし、手助けを断ったり、その人物(その場)から離れることが重要です。(イ)ロンドン市内のカフェで食事をしていたところ、足元に置いていたバッグを後ろから他のバッグにすり替えられた。
【注意点・対策など】
犯人はターゲットとする相手をよく観察しています。レストランやカフェで会話やスマートフォンなどに夢中になる場合は、どうしても 注意力が散漫になるため、犯人から狙われやすくなります。パブやレストランなどで食事をする際は、バッグ等を死角となるイスの背もたれやテーブルの下に置かないようにしましょう。また、荷物を置いたまま席を離れる、財布やパスポートを入れたままの上着をコート掛けに掛ける、貴重品の入ったバッグを空いた椅子の上に置いて食事をする、スマートフォンをテーブルの上に置いたままで食事をすることも避けてください。
(ウ)地下鉄車両のドア付近に立っていたところ、大勢の人が乗車してきた。その際に、バッグからパスポートの入ったポーチが抜き取られた。
【注意点・対策など】
車両ドア付近に立つことはできるだけ避けましょう。混雑し、ドア近くにしかスペースのない場合には、バッグ等は常に視界に入るように、身体の正面に位置するようにして抱えましょう。また、電車やバスが混雑している場合には無理な乗車は避け、次の電車やバスに乗車することも検討してください。なお、英国では外国人がパスポートを常時携帯する義務はありませんので、外出先で特にパスポートが必要ない場合には、セキュリティーボックスなど、より安全な場所に保管しておくこともよいでしょう。
(エ)スマートフォンで地図を確認しながら歩いていたところ、電動自転車に乗った2人組に背後から持っていたスマートフォンをひったくられた。
【注意点・対策など】
犯人はターゲットとする相手をよく観察しています。スマートフォンの画面に集中しながら歩く場合などは、どうしても 注意力が散漫になるため、犯人から狙われやすくなります。どうしても、路上でスマートフォンを操作しなければならない場合は、車道から離れた側に移動し、電動自転車やバイクに乗った不審な者がいないか周囲の状況を確認しながら使用してください。また、信号待ちをしている間、車道に近い場所でスマートフォン操作をしていたところ、前を通った電動自転車に乗った人物にスマートフォンをひったくられるという事案もよく発生していますのでご注意ください。
ストラップの使用は、防犯効果があることもありますが、オートバイや電動自転車を使ったひったくりは多くの場合、背後から行われるので、ひったくられた際に接触したり、引きずられることもあり、危険となる可能性があります。
(2) 詐欺被害
(ア)フラットシェアのウェブサイトで見つけたエージェントに対し、物件を内見せず、賃借契約を結び、家賃及びデポジットを支払った。入居日当日、住居に出向いたが、受け取った鍵が合わず、入室できず、また、エージェントとも連絡が取れなくなった。
【注意点・対策など】
契約締結前に物件を内見すること、大家やエージェント等の身元や人物を確認すること、やりとりを何回か重ねることで多くの被害を防ぐことができます。「この家賃額で提供できるのは今だけ」、「今すぐに契約しないと、この住居はほかの人のものになる」等契約をやたらに急がせる場合は、詐欺の可能性があります。なお、賃借契約は必ず書面にて交わすようにしてください。(イ)SNSで知り合った婚約者が、ロンドンでタクシー乗車中に交通事故にあい入院したため、日本から婚約者の入院・治療費を送金した。その後も病院の医師から直接、様々な理由をつけられて追加経費の支払い要求があり、支払いがないと婚約者は退院できないと言われたため、指示された金額を日本から送金した。合計100万円程度送金したが、婚約者はいまだに退院を許可されない。
【注意点・対策など】
SNSやマッチングアプリ等を通じて知り合った者と、直接会うことなくやりとりを続けた挙げ句に恋愛感情や親近感を抱いてしまい、金銭等をだまし取られる国際ロマンス詐欺が多発しています。SNS上に公開された写真や翻訳アプリ、AI等を利用すれば、誰でも簡単に他人になりすますことができ、また、音声、動画を作ることができるため、一度も直接会ったことがなければ、だまされているかもしれません。一度も直接会ったことのない人から、何かを行うための資金援助等の金銭に関する話を出されたら、必ず警戒し、すぐに送金しないでください。また、少しでも不信に感じたら、一人で悩み、抱え込むことなく、送金する前に家族等の近しい人、警察等や当館にご相談ください。【参考】外務省 海外安全HP「国際ロマンス詐欺に関する注意喚起」
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2025C015.html

(3) 暴行
有名スポーツ選手が滞在するホテルの出入口付近で、出待ちをしていたところ、見知らぬ男に言いがかりをつけられ、顔などを叩かれた。
【注意点・対策など】
大勢が集まる場所、人が興奮しているような場所では、自身の行動に何ら問題がなくとも、予期できないできごとが起きる可能性が高くなります。そのような場所に滞在する場合は、日ごろよりもよく周囲の状況に注意を払い、大きな音や声がしたり、不審な人物が自分のいる方向に向かってくるなど不審な状況を察知した場合は、一度その場を離れることも大切です。3.テロ情勢
(1)英国に係る脅威評価レベル(National threat level)2026年4月30日、5段中の上から2番目の「SEVERE: an attack is highly likely」(深刻:テロが発生する可能性が極めて高い)へ1段階引き上げられました。
(2)北アイルランド関連テロに係る脅威評価レベル(Northern Ireland-related Terrorism in Northern Ireland threat level)
引き続き、5段階の上から3番目の「SUBSTANTIAL:an attack is likely」(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)です。
※上記の括弧内の和訳は、在英国日本国大使館にて分かりやすく説明したものです。
【参考】https://www.mi5.gov.uk/threats-and-advice/terrorism-threat-levels

(3)日本人・日本権益に対する脅威
日本人及び日本権益に対するテロ事件の発生はなし。
4.参考情報
英国安全情報と安全対策(当館HP)
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000045.html
英国における安全の手引き、危険情報・スポット情報、安全対策基礎データ、テロ・誘拐情勢、医療情報などについて掲載しています。
盗難にあった場合の対応(当館HP)
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/tonan.html
不幸にも盗難被害に遭ってしまった際の警察への被害届、パスポートの盗難被害時の対応、クレジットカード会社の連絡先などについて案内しています。
英国滞在中に困ったときの相談先(当館HP)
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/sodan.html
英国滞在中に困ったときの相談先として主に英国内の機関を掲載しています。
外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
海外旅行中、海外留学中、海外生活中の安全対策、トラブル対策や現地滞在中の役に立つ情報などを掲載しています。