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長州ファイブ来英150周年関連行事
~日英学術交流150周年~



 「長州ファイブ」は,幕末期に長州藩から英国に派遣され,UCL(ユニバーシティ・カレッジ・オブ・ロンドン)などに留学した長州藩士で,伊藤俊輔(博文)(初代総理大臣:「日本の憲法制定の父」,「議会政治の父」,「政党内閣の父))井上聞多(馨)(初代外務大臣:「近代日本外交の父」),山尾庸三(「日本の工業の父」),野村弥吉(井上勝)(「日本の鉄道の父」),遠藤謹助(「近代日本の造幣の父」)を指します。5人が鎖国の禁を犯して命がけで横浜を出港したのが1863年5月,英国に到着したのが同年11月(いずれも旧暦)であり,2013年はその150周年に当たります。
 


長州ファイブに続き1865年には五代友厚や森有礼ら薩摩藩から19人の学生が英国に留学します。彼らも近代日本の確立に大きな貢献をしています。

また,長州藩と薩摩藩の学生による留学に始まる,日英,更には日欧の学術交流は,その後江戸幕府や明治政府の支援を受けた多数の学生たちの留学へとつながり,彼らがもたらした知識,経験,理念は日本が近代化を推進し繁栄を築く上で重要な役割を果たし,今日の日本にも長く引き継がれています。

また,このような日英交流の始まりは,英国の友人たちの温かい歓迎と支援なくしては考えられません。とりわけ,当時,人種,宗教,国籍の違いを超えて,これら留学生たちを大学の研究室に受け入れたのみならず,生活面でも自宅に迎え入れ,病気の看護をするなど多大の支援を行ったUCL教授,アレキサンダー・ウィリアムソン御夫妻の偉大な役割には銘記すべきものがあります。

長州ファイブの来英は,近代日本発展のきっかけと言っても過言ではなく,また,幅広い分野での日英草の根交流,そして,150年の実り多い二国間学術交流の始まりでもあります。本年は,日英関係をあらためて見つめ直し,将来に向けた展望を開くのに最適の機会と言えるでしょう。


 
 本150周年に際して,日英各地で関連行事が企画調整されているところ,現在予定されている行事は以下のとおりです。なお,行事の一部へのご案内は招待者のみとなります。


 
<英国での行事>

 
6月13日







パブリックセミナー:日英の造幣交流の歴史

日本の造幣局と英国のロイヤルミント(造幣局)との交流の歴史に関するパブリックセミナーが行われます。

日時 6月13日(木)18時半より

会場 国際交流基金ロンドン事務所

主催 国際交流基金

詳細はこちら(英文)

 
7月2日




ウィリアムソン教授夫妻顕彰碑除幕式

長州ファイブをはじめ,同時期に英国に滞在した日本人留学生を暖かく受け入れて留学生活のお世話をしたウィリアムソンUCL教授夫妻の,卓越した科学者としての該博な知識と,留学生に対する深い人間愛を称える顕彰碑が,これら留学生の一部の墓石があるロンドン郊外のブルックウッド墓地に建立され,7月2日,同墓地にて顕彰碑除幕式が予定されています。

 
7月3日
UCLによる記念行事

7月3日,長州ファイブ他日本からの留学生が学んだUCLの主催で,日英学術交流150周年を記念してのセレモニー及びレセプションが予定されています。

 
詳細日程未定
UCL等主催のセミナー

英国各地の大学で,日英関係の様々なセミナー・シンポジウムが実施されます。

 
6月25日&26日
映画「長州ファイブ」上映会

大使館及びUCLにおける上映会を行います。

日時 6月25日(火)18時半より

会場 在英国日本国大使館

詳細はこちら(英文)


日時 6月26日(水)18時10分より

会場 UCL大学

詳細はこちら(英文)

 
7月19日





Japan Desk Scotland主催講演会

7月19日,「山尾庸三:日本工業の父とグラスゴー」をテーマとした講演会(講師:東京大学工学部機械工学科,金子成彦教授)がスコットランドのグラスゴーで開催されます。 (Japan Matters Public Lecture Seriesの一環)
日程:7月19日(金)午後2時半
会場:グラスゴー市リバーサイドミュージアム

主催:Japan Desk Scotland  協力:Glasgow Museums
詳細はこちら
 


<日本での行事>

 
5月12日


萩市における長州ファイブ関連講演会

5月12日,ジョン・ホワイト元UCL副総長と三輪精舎の佐藤教授による講演会が萩市主催で予定されています。
 
6月20日~6月30日



児玉麻里氏主催のオルガンフェスティバル

6月20日~30日,日本国内の複数の会場において,オルガンフェスティバルが開催される予定です。会場は山口のザビエル記念聖堂他となっています。

 
9月26日
シンポジウム「日本社会の変革者、長州ファイブの軌跡をたどって~未来を切り開くリーダーとは~」
詳細はこちら
 
     

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